名画と言われているだけあって、 思わず引き込まれてしまいました。 劇中に登場する駆逐艦やUボートをじっくり見るつもりが、 艦長同士の人間的対決に惹きこまれました。 なんというか、模型だけ作っていると忘れてしまいがちな ソフト(人間)とハード(兵器)の関係を思い出させてくれました。 劇中、Uボートの艦長が、 「前大戦は良かった。人が粗末な兵器をあやつり、敵艦に命中させれば それは“運に恵まれた”ぐらいのものだった」 「そこには人間味があった」 「だが、今度の戦争は違う」 「敵との距離や速度がスコープに現れ、計算も計算機がやる」 「俺たちはただボタンを押すだけ」 「何かが間違っている。別に俺たちがやらなくったって、敵を沈められる」 と語っていたのが実に人間と兵器の関係の変化を物語っていた。 ラストシーンでは、米軍艦長のだまし討ちで 結局Uボートと駆逐艦は同士討ちになるのだが、 憎しみあって戦っていた(両艦長とも戦争で家族を失っている)はずなのに、 米軍の艦長が逃げ遅れたUボート艦長を助けるというシチュエーションもまた 兵器がどんなに進化しても 人間がソフトでありつずけることの大切さを訴えていたと思う。 やはり、名画は名画なのですなぁ。
by zui_kaku
| 2004-12-26 23:42
| 戦争映画
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