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ニチモ30センチシリーズ「長門」その3

とりあえず、造機周りの工作は置いておいて、舷側フェアリーダーの工作をしました。
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小さく切った0.5ミリプラ板を貼って、穴空けて成形ってな感じです。
MG誌のオホーツク海軍工廠とかでも紹介されていたり、Webでも各所にやり方が書いてあるので、いまさら詳しく書くまでもない部類の工作ですね。

両舷側で9箇所やりました。
右舷後部2箇所・左舷クレーン付近のものは他のより小さいようなので、そのように工作しました。

甲板にあるフェアリーダーとボラード(岸壁なんかにあるキノコ型の膝丈ぐらいの棒ですね。ついつい足を乗せてポーズをとってしまうアレですね)の位置関係は、おおよそ決まった位置関係で装備されるのだそうです。
多分、曳航される際、フェアリーダーに舫いを通して(ないし巻きつけて)、その後、ボラードに8の字に巻きつけて使うのだと思います。
その為、ほとんどの場合、フェアリーダーの後方にボラードがあるという配置になっているようなのです。

それを鑑みて長門を見ると、艦尾両舷(クレーン・3番主砲)付近のフェアリーダーとボラードの距離が遠すぎる気がするのです。
艦中央部にボラードがあるのかな?と調べてみましたが、図面にも記録写真でも見当たりませんでした。
そうそう、この3箇所のフェアリーダーが今回作業した中でより小さなものです。
うーん、、、そう考えるとこの3箇所は多分曳航するための強度は持っておらず、別の用途に使うものなのかもしれませんね。

右舷の3番砲塔手前のフェアリーダーは改装後舷梯を下ろす場所であり、3番砲塔後部は、改装以前に舷梯を下ろす位置なので、その辺りと関連があるのかも知れません。
2番砲塔両横にはカッターをつけたりするので、これもその辺の用途に使うものなのかもしれませんね。
この付近には係船桁も装備されているので、おおよそ係留時に使うのかな?と想像出来るのですがね? どうなんでしょうか?

真相をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非・是非にご教授くださいm(_ _)m
以前から各艦種を作っていて結構疑問に思っているのです。

まぁ要するにですね、、、フネの模型の醍醐味っていうのはやっぱこの辺なのかなぁと、、。
調べて工作→可笑しいと気づく→資料みたりして考察→真相を知れて面白い。そんな構図です。

この辺のことはスケールモデルなら他のジャンルにも言えることですが、フネの場合それ1艦で様々な任務をこなし、数ヶ月に渡る居住も可能であり、右舷は仕官区域みたいな感じの「仕来り」などもあり、そういったことからそのフネの国の国民性や習慣などが読み取り易いと思うのです。
そういった素材が他のジャンルより多数あるとでも言えばいいのでしょうか。

まぁ私レベルでは無理ですが、その他にも、いわゆる生活動線(この場合任務動線)みたいなことを考えてハッチやラッタルの位置を考証したり、各甲板の隔室配置から雑多な艤装品の位置を考証したりするのだそうです。
まぁ私などでも、曲りなにこういったことを考えていると、当時の人々の艦内生活なんかが自然に目に浮かんで来て楽しいのですね。
だからフネは面白いのです。

閑話休題。
話を模型に戻して、、、、
ニチモ30センチシリーズ「長門」その3_c0040122_195679.jpg

で、その他は艦首の菊花紋章部分が気に入らなかったので、紋章を一度外して上端に伸ばしランナーでリムを工作。その後紋章を再接着。
汚水捨管上端を斜めに切ったり、舷窓その他の工作で出たバリをペーパーで均す作業をしました。
by zui_kaku | 2006-10-01 01:12 | 軍艦 長門
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